婦人科
女性の体はとても複雑かつ繊細微妙でデリケートです。体内のホルモンバランスが変化すると、それに伴って心身の状況も変わってきます。特に、女性ホルモンは月経や妊娠、更年期などに大きな影響を及ぼしています。
婦人科は、こうした変化の過程で起こる症状や病気を主に扱う診療科です。
膣炎
膣炎には、細菌性膣炎やカンジダ膣炎、トリコモナス膣炎、老人性膣炎(萎縮性膣炎)などの種類があります。
このうち細菌性膣炎になると、悪臭を伴う白っぽいおりものが増えてしまい、下着が汚れたり、外陰部が痒くなったりします。
カンジダ膣炎の場合は、外陰部が赤く腫れてきて、強いかゆみを伴います。慢性化してくると腫れが引いてくることもありますが、痒みは治まらず、日常生活に支障を来たします。
トリコモナス膣炎は、泡状のおりものが増えてきて、外陰部がただれてきます。排尿時にピリピリ痛んだり、出血することもあります。老人性膣炎は、閉経後の女性にしばしば見られるタイプであり、他の多くの膣炎と同じように外陰部の痒みが痛みを感じるようになります。
いずれのタイプも自然治癒することがありますが、症状が持続すると子宮内膜炎などを併発することがあるので、早めの治療をお勧めいたします。
更年期症候群
日本の女性の閉経は平均50歳と言われています。閉経を挟んだ前後10年間を更年期と言いますが、その時期に女性ホルモンが大きく変化するため、更年期症候群が見られることがよくあります。
更年期は全ての女性に訪れますが、更年期症候群はほとんど症状の無い方から、非常に重篤な症状を呈し、仕事や家事などの日常生活に大きな支障をきたす方まで、実に多様です。
また、更年期症候群の症状も、ほてり、発汗、冷えの3大症状に加え、動悸、息切れ、不眠、イライラ、落ち込み、頭痛、めまい、疲労感、肩こりなど、多岐にわたっています。当クリニックでは、個々の患者さまの症状に応じたオーダーメード治療をご提供いたします。
ピル(※自費診療)
(避妊、月経移動、アフターピル)
当クリニックでは、避妊や月経日移動のためのピル処方しております。また、アフターピルにも対応いたします。このうち通常の避妊に関しては、主に低用量ピルを使用します。医師の指導に基づいて正しく服用すれば、その避妊効果はほぼ100パーセントで、しかもとても安全です。
以前、低用量ピルの服用により、乳がんが増える可能性が議論されていましたが、現在は否定されています。また、将来の妊娠に悪影響を及ぼすこともありません。さらに、よく耳にする体重増加に関する懸念も不要です。但し、まったく副作用が無いわけではなく、血栓症のリスクに注意しなければなりません。当クリニックでは、服用禁忌に触れないかどうかをよく考慮しながら慎重に処方しておりますので、ご安心ください。
また、月経日移動のためのピル処方も行っています。例えば旅行やスポーツ、結婚式など何らかの特別な予定が入り、月経日を前後に何日か移動させたいときは、お早めにご相談ください。ピルを飲むことでずらすことが出来ます。月経を1週間ほど遅らせることは、それほど難しくはありません。また、逆に月経を早めることも可能です。但し、直前になると難しいこともあるので、お早めにご相談ください。
アフターピルは、緊急避妊したいときに処方いたします。避妊をしないでセックスしてしまったとか、コンドームが破けるなど避妊の失敗が起こったような場合に行います。無防備なセックスなどが行われた後、72時間以内に、しかもできるだけ速やかに所要量のピルを服用します。但し、いったん着床してしまい、妊娠が成立してからではアフターピルは無効になります。また、アフターピルが本当に効いたかどうかは、服用後すぐにはわかりません。数日ないし数週間後に月経が来て、初めてわかるわけです。予定月経が1週間以上遅れたり、心配なことが出てきたりしましたら、当クリニックまでご相談ください。
料金
ピル
取扱はラベルフィーユ28、ラベルフィーユ21です |
1シート 2,600円(税込) 2シート 4,700円(税込) |
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アフターピル | 15,000円(税込) |
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月経移動
早める場合は月経開始5日目からピルの内服を始めて10−14日間内服。内服後2−3日で月経が来ます。遅らせる場合は月経予定日の約5日前からピルの内服を始めて避けたい日まで内服。内服後2−3日で月経が来ます。 |
4,000円(税込) |
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